BLOG

山の辺の道(日本最古の道)を行く

山の辺の道の道標

日本最古の道と言われる「山の辺の道」は、奈良県の桜井市から天理を経て、奈良市の平城山まで全長35キロメートルの道です。

私達はウオーキングの道として、桜が咲く頃と新年の初歩きの頃に桜井市⇔天理市の約12キロメートルを歩きます。

この間は古代寺、古墳、万葉歌碑など万葉びとの息づかいを感じることができる場所で、今回はJR三輪駅から金屋の石仏三輪山平等寺を経て大神神社にお参りしました。

金屋の石仏は高さ2メートルあまりの2枚の板岩に仏像が浮き彫りにされています。もともとは、大神神社の神宮寺である平等寺にありましたが、廃仏毀釈(仏教を排斥し寺などを壊すこと)で寺が破壊される前に寺の外へ移されましたが、地元の人の信仰のおかげで守られました。

三輪山平等寺は伝承によれば、聖徳太子の開基や平等寺以前の大三輪寺遍照院の存在から空海開基説もあります。また関ヶ原の戦い(1600年)で島津軍(薩摩)は、徳川の軍勢の真っただ中を切り抜けて逃げて、わずか80名になりましたが、その内の13名が平等寺に落ちのび、70日間逗留し、住職より帰りの舟を買うお金を借り薩摩に帰りました。それから後、島津軍は平等寺を大事にし、江戸時代の中頃には護摩堂を一寄進で建立し、幕末まで米と祈禱料を奉納しました。

金屋の石仏(右側が釈迦如来像・左側が弥勒如来像)

三輪山平等寺(島津義弘公ゆかりの寺)

三輪成願稲荷社

平等寺から、三輪成願稲荷社を通り、大神神社の社務所から参拝いたしますと巳の神杉に辿り着きます。大神神社の境内にあるこのスギには、洞に白い蛇が出入りするといわれていることから「巳の神杉」と名付けられています。

ここ三輪の地はそうめん発祥の地であり、三輪山は「三諸山(みむろやま)」と呼ばれ「みむろ(実醪)」とは酒のもとを意味していて、古来より酒の神様として信仰を集めていました。この大神神社から全国の酒蔵に「杉玉」(別名「酒林」)が届けられます。各地の酒蔵の軒先につるされる杉玉には「三輪明神・しるしの杉玉と書かれた御札がつるされています。杉玉は「今年も新酒が出来ました」という合図なのです。

檜原神社の鳥居から見える二上山

大神神社から摂社の一つ檜原神社に向かいます。檜原神社の鳥居から二上山が真ん中に見えるので、最高のロケーションです。その後、景行天皇陵崇神天皇陵を越えて天理を目指します。景行天皇の年代は4世紀後半(古墳時代前期後半)日本武尊(ヤマトタケル)の皇子とされ、崇神天皇は3世紀から4世紀初頭の天皇とされています。どちらも「日本書紀」や「古事記」によるものです。

山の辺の道の無人市

ここ数年は無人市は数か所くらいしかありませんでしたが、今回は、歩けば次のお店があり、みかんやレモン、菊芋、大根、唐辛子、中でも私が嬉しかったのが餡入り草餅でした。いずれも1袋100円くらいなので、ついつい買ってしまいます。

石上神宮

「石上神宮(いそのかみじんぐう)」は天理にあり、日本最古の神宮の一つです。古典には「石上坐布都御魂神社(いそのかみにますふつのみたまじんじゃ)」等と記され武門の棟梁たる物部氏の総氏神として古代信仰の中でも特に異彩を放ち、健康長寿、病気平癒、除災招福、百事成就の守護神として信仰されてきました。

こうして、桜井の金屋の石仏から天理の石上神宮まで約12キロメートルの歴史的ロマンあふれる大和路を何度も有難く拝礼しながら歩きました。新年の厳かな空気感も味わい寒さがしみるウオーキングでしたが、春の桜の季節は染井吉野や枝垂れ桜、菜の花が咲き誇り、また違った風景が楽しめる道です。長くなりましたが、皆さんも是非歩いてみてください🎶(歴史のしおり参照)


株式会社KIYOGENは名古屋の荷揚げ屋です






各種募集


揚重業(荷揚げ・搬入)は愛知県名古屋市中村区の株式会社KIYOGEN|求人
株式会社KIYOGEN
〒453-0855
愛知県名古屋市中村区烏森町6丁目264番
TEL:052-526-3738 FAX:052-526-3739
※営業電話お断り

関連記事一覧