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知覧武家屋敷を訪ねて(鹿児島紀行)

旧高城家住宅(左側の間口が広い方が「おとこ玄関」・同じく左側の狭い方が「おんな玄関」)


先日、知覧特攻平和会館に行った際に、知覧武家屋敷まで歩いてきました。


国選定重要伝統的建造物群保存地区

知覧は、薩摩藩(島津77万石)の113外城の一つで、南薩の要衝として知覧島津氏(佐多氏)の私領地でした。約260年余り前、知覧領主(18代)島津久峰時代の武士小路区割の名残りで、武家屋敷通りと屋敷庭園が保存されている風致地区。各屋敷が塁のように防衛障壁となるよう工夫されています。知覧の庭の大部分は枯山水ですが、森邸庭園だけは池泉式。武家屋敷群は国の重要伝統的建造物群保存地区に選定され、庭園は国の名勝に指定されています。

武家屋敷の街道を歩いているとほかの武家屋敷とは一味違った、茅葺屋根(かやぶきやね)が見えてきました。知覧の多くの武家屋敷の母屋は桶の間型二ツ家ですが、ここは知覧型二ツ屋(ちらんがたふたつや)といい、知覧でも貴重な民家建築だそうです。住居用スペースを「おもて」台所のある「なかえ」と分けられており、それが合体し知覧型二ツ屋と呼ばれます。

知覧武家屋敷通り

知覧武家屋敷群の特徴は、道を歩くだけで武家屋敷の格式の高さがわかります。一見どれも立派な石垣に見えますが、丸い石でできた石垣と、四角い切り石でできた石垣のお屋敷があります。切り石を用いた石垣の武家屋敷は格式が高いことを示しています。

風情ある街並みを歩いていると、曲折した道が多くあることに気が付きます。

これは侵入してきた敵が通りを簡単に見通せないよう考えて作られました。 十字路をあまり作らずT字路や曲線で遠くを見通せないように作られており、防備を兼ねた城累型の区割りとなっています。

さすが薩摩を守ってきた知覧麓、江戸時代に生きた武士の生活を見ることができます。

武家屋敷の道に石敢当(せっかんとう)と呼ばれる江戸時代の一種の魔除けが今もなお佇んでいました。 石敢当は琉球から伝えられた魔除けであり、T字路や三つ又によく設置されていました。 知覧麓の人々の生活を邪悪なものから守ってくれていた事でしょう。

(鹿児島県観光サイトより)


今回は、旅の最終地ということで時間に限りがあり、数ある武家屋敷を見ることができませんでしたが、一枚目の写真の「旧高城家」でお昼ご飯を食べてきました。武家屋敷らしく立派な欄間やお庭も拝見させていただき、ちょっと贅沢な時間を過ごすことができました。街並みは「重伝建」だけあり落ち着いた雰囲気で、昔はここで戦があったとは思えません。道にある石敢當は石垣島や、宮古島でもよく見かけましたので南の島の文化が息づいているのがわかります。


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