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琵琶湖の水位があぶない!!

琵琶湖周辺に降った雨は、460本の河川から琵琶湖へと流れ込みます。琵琶湖から流れ出る河川は瀬田川1本で、琵琶湖の水位1㎝は、約680万㎥(リットルで表すとなんと約68億L)に相当します。瀬田川から宇治川へと受け継がれ、やがて桂川、木津川を合わせて淀川と名前を変えて大阪湾に流れ込み、滋賀県のみならず近畿(大阪府、京都府、兵庫県)1,450万人の飲み水を供給、また農業用水、工業用水としても利用されています。


『琵琶湖の水止めたろかぁ!?』


このセリフは滋賀県民が用いる決まり文句のようなもので、近隣の府県に対して琵琶湖という水瓶を持っていることから発せられるようですが、本当に止めるとどうなるのか!

まず、河川流出は瀬田川だけですが、その他は琵琶湖疏水と宇治発電所取水口があります。

仮にそれら全てを閉鎖して、琵琶湖からの水の流出を止めると・・・・・・

★洪水の発生・長時間止めると、琵琶湖の沿岸部から浸水し始めます。

★水道水等の不足・京阪神で水道水等が不足する可能性があります。

★その他・関西電力(宇治発電所)による発電量減少、琵琶湖沿岸部での湖沼環境の変化、水生生物への影響等が考えられます。

つまり、琵琶湖の水は絶対に止めることはできないのです!!


そんな琵琶湖の水位、今どうなってる??


今年の夏は、酷暑なだけでなく、台風の季節に台風が来ませんでした。いつもなら9月、10月は必ず台風が来て、時には甚大な被害をもたらしていましたが、今年(2023年)は10月末までに16個発生していますが、平年より6個ほど少なく、台風シーズンの9月の発生数が2個(平年5個)と統計開始以来、1951、1973、1983に並び最も少なくなりました。

9月と10月を合わせた降水量は滋賀県の彦根市139ミリ(平年の半分以下)大津市216ミリ(平年の3分の2)。こうした事から、琵琶湖の水位は徐々に下がり始めました。9月下旬はマイナス30センチ程度でしたが、2023年12月9日現在、マイナス72センチです!!

いたるところで普段なら見えない遺跡や鳥居の柱が干上がっています。この後、水位がマイナス75センチまで低下した場合は『渇水対策本部』を設置し、広く節水のよびかけなどをおこなうほか、マイナス90センチまで低下すると国や大阪府、京都府などとともに取水制限(ダムやその他の淡水を蓄える施設の貯水量が減少した時に、河川から取水する量を減らすこと)を検討するということです。(滋賀県ホームページより)


先日、永源寺に参拝した際に友人が「綺麗な場所」に連れて行ってあげると言って着いた場所が、永源寺ダムでした(添付写真)。普段ならコバルトブルーの愛知川が輝いているのに、この日は川底が見えていて、案内してくれた友人もビックリ!!

以前、小笠原に行った時にガイドさんが言っていた「台風は来てもらわないと珊瑚が死んでしまう」。この年台風が来て、ガイドさんの喜んでる顔が浮かびました(*^^*)

自然界の恵みや災害は人類に大きな影響を及ぼします。この琵琶湖の水位も今後の私たちの生活を変えざるを得ないところまで来ています。形あるものは無限ではありません。有限な資源を無駄にすることなく、心ある生き物の一つとして存在したいものです。

 

 


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