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今日は何の日

3月24日は世界結核デーです

19 世紀において、7 人に 1 人の死因となった結核は、遺伝病と考えられていました。しかし、ドイツの微生物学者ロベルト・コッホは、結核が感染性の細菌によって引き起こされることを明らかにしました。世界結核デーは 3 月 24 日が結核菌の発見を発表した日にちなみ、1997 年の世界保健総会で制定されました。

世界で新たに結核を発病する人は年間960万人、結核で命を落とす人は150万人と推定されています。結核は低・中所得国を中心に、特に貧困層など社会的弱者と呼ばれている人々の中でまん延しています。また、治療が難しい多剤耐性結核やアフリカにおける結核とHIV/エイズの重複感染も課題となっています。

このような状況の中、2015年9月に国連で採択され、地球規模課題への取り組みに向けて国際社会共通の目標となった「持続可能な開発目標(SDGs)」の中では、2030年までに結核の世界的流行を終息する、という大きな目標が掲げられました。

世界結核デーの今年のテーマは、 “Unite to End TB”(結核流行の終息のために団結しよう(仮訳))。

国境のない感染症、結核の流行の終息を実現するために、世界のあらゆる関係者が一体となって取り組むことが求められています。


日本でも、戦前の時代を描いた映画やドラマでは、若くして亡くなる登場人物は大方、肺結核を患っていました。実在の人物では「正岡子規」「樋口一葉」「石川啄木」「森鷗外」等、近代では特徴的病気でした。

昭和20年代まで、結核は日本人の死亡原因の第1位であり、その高い死亡率や感染力のために「不治の病」「亡国の病」などとも呼ばれていました。第二次大戦後、我が国でも抗生物質ストレプトマイシンの普及により治療の途が開け、BCGワクチンの普及や生活水準の向上などによって、結核による死亡者・死亡率は激減しました。

しかし、現代でも「結核」は過去の病気ではなく、日本では毎年約12,000人が新たに結核を発症し、毎年約1,900人が結核で亡くなっています。結核の予防と早期発見・早期治療のために、結核のことを正しく知っておきましょう。

最近の日本の結核患者の傾向をみると、70歳以上の高齢者が約6割を占めています。これは、かつて結核がまん延したときに感染し、若いうちは発症が抑えられていたのが、高齢になって免疫力が落ちたことなどから発症する人が増えたと考えられます。

また、人口に対して結核にかかる率(罹患率)は、東京などの大都市圏で高くなっています。

どのように感染・発症するの?咳やくしゃみなどで感染し、免疫力が弱くなったときに発症します

結核にはどのように感染し、発症するのでしょうか。
結核を発症した患者は、ある程度症状が進むと、体内で増殖した結核菌を体の外に排出するようになります。そうした結核患者の咳やくしゃみとともに結核菌の混ざったしぶきが空気中に飛び散り、それを周囲の人が直接吸い込むことによって人から人へ感染します。

ただし、吸い込まれた結核菌の大半が鼻やのど、気管支などにある繊毛の働きによって体の外へ排出されますし、排出されずに肺に侵入した結核菌も、体の免疫力によって退治されてしまうので、ほとんどの場合は感染にいたりません。結核菌が、そうした繊毛の働きや免疫力をくぐり抜けて、肺の奥にまで侵入した場合に、結核に感染します。

結核に感染したからといって必ず発症するわけではありません。通常は、体の免疫力によって結核菌は増殖を抑え込まれていわば休眠状態になるため、そのまま感染者が亡くなるまで発症しなかったり、いったんは感染しても免疫力によって結核菌が死滅したりすることが大半です。

しかし、体の免疫力が結核菌を抑えきれない場合、結核菌は感染後6か月から2年ほどの時間をかけてゆっくりと増殖し、発症にいたります。乳幼児の場合は、免疫力がまだ不十分なため、感染するともっと短い期間で発症する場合があります。

また、感染者が高齢になったり他の病気にかかったりして免疫力が落ちると、休眠していた結核菌が増殖を始めて、結核を発症することがあります。

結核を発症した場合の初期症状は、咳や痰、発熱など風邪に似た症状で、これらが2週間以上続きます。このような症状が長く続く場合は、早めに医療機関を受診しましょう。

(厚生労働省の資料より参照)


結核は現代でも発症していて、発見が遅れると重症化する怖い病気であることには変わりありません。特に70歳以上の高齢者の方は免疫力低下のため注意が必要です!!


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